2004年04月03日

小学生おはなし会

尻尾の釣(日本昔話百選)
みつけどり(子どもに語るグリムの昔話2)
絵本 もりのひなまつり(こいでやすこ さく/福音館)
 
私はストーリーテリング(素話)を始めて以来、いくつかの小学校でおはなし会をしてきましたが、図書館が定期的に開いているおはなし会で語るのは初めてでした。
 
私が語った「みつけどり」というお話は、グリム童話とは言え、あまし馴染みが無いかもしれません。
…森で拾われた男の子が、魔女に狙われますが、幼馴染のレーネという少女とともに、見事に撃退!というお話です。
危機を迎えるたび、二人は次のような会話をします。
「あんたが、あたしをすてないなら、あたしもあんたをすてないよ」
「すてるもんか、ぜったいに!」


覚えてから一年になります。
10分くらいのお話を、何度も繰り返して声に出して、二週間ぐらいで暗記します。それから語り込み。
不思議なもので、次第に頭の中に鮮明な絵が浮かんできます。
すると、それが声に表れます。
危機の度に交わされる、先のような会話も、はじめは魔女に口止めされたレーネが、男の子に意を決して打ち明ける場面。
ここでは、彼女の決意を表現したいと思いました。
次は、追っ手が迫ってきた時。
同じ言葉ですが、緊張感を込めて。
そして、追っ手をいったん撃退したあと、再び迎える危機。
そこでは、「私達の絆がある限り、大丈夫な気がする」という心の動きを表します。
最後は、二人の揺るぎない信頼を。

少年の言葉は、常に彼女を受けとめる抱擁感を大切に。
そういう彼だからこそ、彼女は懸命になるのです。
 
そんな解釈が生まれました。もちろん、語り手によってそれも違ってきますし、私自身の語りも、ずいぶん変わってきたように感じます。
不思議な雰囲気のあるお話に、耳を傾けてくれた子どもたち、本当にありがとう。次回もお楽しみにね!



posted by ひなっぺた at 22:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 絵本・児童文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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