2006年11月28日

■ストローおばちゃん

カイパパ通信さんの
広島での事件
という記事を読みました。
障害をもつお子さんがいるお母さんが悩み苦しんだ結果、心中を図ったり、お子さんの命を奪うことが、時々起きてしまいます。
脳性マヒという障害をもつ横塚さんというかたが「母よ! 殺すな」(すずさわ書店・1975年)と叫んでから、こんなにも時が経ってしまったのに、障害のあるお子さんをもつお母さんを追い詰め、そうなってしまうことは仕方ないという諦めを生み出してしまう世の中を、どうにか変えていくことはできないものでしょうか。
 
以前、住んでいた地域に、自閉症のお子さんがいる家族が越して来たことがありました。
特に挨拶はなかったのですが、夜に大声で何か叫んでいる、早朝から親子で外を歩き回っている等々、噂になりました。
地域の子ども会に誘う年頃だと分かりましたが、声を掛けたところ、「うちは結構です」との返事で、どうしたらよいかと役員のかたから相談されました。
転勤族で障害をもつ子どものいる家庭。
大変な苦労があるだろうな、と感じました。
「今は、地域の行事などに参加する体力・気力などが出てこないかもしれませんが、私たちはいつでもそれを迎える気持ちがあります。あなたが辛くならない形で。もし自分たちにできる工夫があるなら、ぜひ教えてください。」ということを発信していくことが大事なのかな、と思いました。
そう言えるように、本や新聞の記事などから、そのお子さんがもつ障害について、誤解のないように学んでおかなくてはいけない、と。
 
■カイパパさんが紹介していた新聞記事
 
中国新聞社説「福山の2児殺害 発達障害 追い詰めるな」
中国新聞
 
ここで紹介されている「ストロー女性」(ある発達障害の子どもが、ジュースを飲んでいる女性に駆け寄って、ストローを奪おうとした際、彼女は「ああこれが好きなのね」と渡してくれた。)のように、相手を理解しようとする気持ちを持っている人間でありたい。ストローおばちゃんでありたい、と私は願っています。
そんな姿を、我が子も、見ているのです。
親は子どもより先に老いて、先に亡くなります。
残された障害をもつ子ども(その時は成人していますが)を支えていくのは、同世代の人たちです。例えば今、たまたま障害をもっていない私の子どもだと思うのです。


posted by ひなっぺた at 00:46| Comment(2) | TrackBack(0) | 福祉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 施設で暮らす者として、さまざまなことを考えさせられています。
 自殺や、子殺しなどのつらい事件のことを聞く度に、自分はどう考え、どう生きるのかと考えずにおれないのですが、今思っているのは、この施設の中で、私自身はどうだろうということです。

 私は、「ふつうに見て」まともな考えを持っているし、ふつうにものを言えると思い、他の人からもそう見られているらしいのですが、本当のところはどうなのかと、見つめ直すことが多いのです。
 百人を超す大所帯の施設で、重度化が急速に進んでいますが、奇声を発したり、終日唄うか口笛を鳴らし続けるか、そういう人がどの棟にも必ず何人か居ます。
 それを、障害からくるものとしてゆったりと受け止められればいいのですが、こちらの体調がよくないときや、気持ちにゆとりがない状態にあったりすると、そんな声や音が常以上に強く圧迫としてかぶさってきます。つい声を荒げることもあって、そんな自分に嫌悪感を抱き、いっそう落ち込んだりもします。

 他者の身になって見たり考えたりするのは、たやすくはありません。ごく自然にそれができたり、努力してできるようになったりした人には、心から敬服します。
 努力しないとできないことに失望しないようにと思いますが、嫌悪感を繰り返しながら、それを減らせるようにと思う日々です。
 そんなことを考えさせていただき、ここに書かせてもらいたくなりました。
Posted by ひーろー at 2006年12月02日 20:51
■ひーろーさん、お会いしたい今日この頃です。
私はたぶん、あたりまえの暮らしをしています。
そして、おそらく、恵まれた暮らしをしているかもしれません。
ハンセン病のかたの手記などで、過酷な状況で穏やかに生きるかたに出会うと、ひーろーさんが言うように、心から敬服します。
未熟な私は、とてもとても近づけないとは思うのですが、微々たる成長でも、やっぱり喜びたいと思います。
Posted by ひなっぺた at 2006年12月02日 23:33
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